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帯状疱疹

帯状疱疹

最終更新:2025年5月4日

 

帯状疱疹とは

帯状疱疹とは体の片側に帯状に水ぶくれができ、痛みを伴う病気です。

 

帯状疱疹の原因

帯状疱疹の原因はヘルペスウイルスの一種である、水痘・帯状疱疹ウイルス(以下VZVウイルス)です。

このVZVウイルスに初めてかかると、水ぼうそう(水痘)として発症します。

それが治った後も神経に潜み、再活性化すると今度は帯状疱疹として発症します。

再活性化の原因は免疫力の低下と言われています。

免疫力低下の要因として加齢や病気、ストレスなど様々なものがあります。

 

帯状疱疹の症状

VZVウイルスは神経に潜み、再活性化後に神経に沿って波及し炎症を起こします。

その神経が支配している皮膚領域にチクチク、ピリピリしたような痛みが出現し、その後皮膚に赤みと水ぶくれが出現します。

その後1-2週間ほどでかさぶたになり、さらに2週間ほどで赤みを残して消えます。

しかし神経が治るまではさらに時間を要するので、発症から1-2ヶ月ほどで痛みは改善していきます。

 

以下の場合は重症となるので、早急な受診をお願いします。

  • 発熱、頭全体の疼痛
  • 顔に発症
  • 広範囲、複数箇所に皮疹
  • 免疫抑制薬内服中の方

 

合併症

目に出た場合は角膜炎や網膜炎など。

耳に出た場合はめまいや耳鳴り、聴力低下、顔面神経麻痺など。

陰部、おしりに出た場合は排尿障害や便秘など。

四肢、腹部に出た場合は筋力低下など。

 

帯状疱疹の治療

1週間の抗ウイルス薬内服または点滴治療になります。

殺菌ではなく、VZVウイルスの増殖を抑える薬になるため、早期から治療をした方が効果が発揮されます。

薬の効果が発揮されるまでに2-3日要するので、その間に皮疹がやや拡大することもありますがお待ちください。

治療期間は1週間ですが、その1週間で皮膚の見た目や痛みが治るわけではありません。

水ぶくれが化膿したら化膿止めを、神経痛があるなら痛み止めを併用することで対処していく必要があります。

痛いところは温めると痛みが楽になると言われています。

 

帯状疱疹の後遺症

神経の炎症が著しい場合は、見た目がきれいになっても神経の損傷が治りきらずに長期間痛みが続くことがあります。

これが帯状疱疹後神経痛と言われるものになります。

この状態になると通常の鎮痛剤があまり効かず、麻酔注射や鎮痛系麻薬などペインクリニックでの治療が必要になる場合があります。

 

日常生活の注意

免疫力の低下がベースにあるので、極力安静にして体力を回復させてください。

お風呂や温湿布、帽子・腹巻きなど温めると痛みは楽になります。

VZVウイルスは、小学生以下など水痘にかかったことがない人にうつるので、接触しないよう注意してください。

具体的には、マスクをする、皮疹部をガーゼなどで覆う、タオルの共有はしない、お風呂は最後に入るなど。インフルエンザと同じ程度の隔離をお願いします。

 

 

 

最後に、帯状疱疹は早期治療が重要になりますので

痛み赤い皮疹がでたらすぐ皮膚科を受診する

と覚えてください

 

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